目次
秋・冬用の寝袋はどのモデルがおすすめ?

「山を甘く見てはいけない」という言葉のとおり、秋・冬の山は予想以上に寒く、ほとんど寝られなかった…という話をよく耳にします。
そんなトラブルを回避するアイテムの一つ「寝袋(シュラフ)」は、1000円を切るような安いなものから数万円もする代物まで幅広く、自分にピッタリなモデルを見つけるのは難しいもの。
今回は、秋・冬のテント泊や車中泊を楽しむための絶対条件の一つと言っても過言ではないおすすめの寝袋を紹介しましょう。
寝袋の選び方
寝袋の選び方は、
- 形状
- 生地
- 耐久温度
- 収納時のサイズ
- 洗濯可能か否か
以上の5点に分けることができます。
①寝袋の種類で選ぶ
寝袋の形状は「封筒型」と「マミー型」の2種類。それぞれ使い勝手や暖かさが異なるため、どちらがニーズに合っているかチェックしましょう。
封筒型:初心者や車中泊にもおすすめ
初心者や秋のキャンプ、車中泊には普段使っているお布団の使用感に近い「封筒型」がおすすめです。
おすすめPoint!
- マミー型より安価
- 幅が広いため圧迫感がない
- 上の写真のように、2枚をファスナーで合わせてこどもと寄り添って眠ることも可
マミー型:寒冷地の使用にもおすすめ
冬用、寒冷地(氷点下になる場所)へキャンプに行く方は、体との密着度が高く暖かい「マミー型」がおすすめです。
おすすめPoint!
- 軽量
- 収納時はコンパクトに
- 荷物を少しでも減らしたいトレッキングにもおすすめ
②生地で選ぶ
封筒型の寝袋は、 表地と裏地に求める役割がちがうため、外側と内側の生地が異なるモデルが多く販売されています。
表地(外側の生地):ナイロンかポリエステルがおすすめ
封筒型の寝袋の表地には、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維が使われており、水に濡れても拭き取りやすい加工や撥水加工が施された生地が人気です。
「キャンプ時の水濡れ?」と思われるかもしれませんが、雨や飲み物のこぼれ、中でもテント内の結露による水濡れは予想以上に多いもの。さらに、山の天気は変わりやすいため、急な雨に見舞われることもあります。
また、撥水加工が施されているモデルなら、ジュースをこぼした場合でもサッとキレイに拭き取れるため、ベタ付きを回避することができます。
裏地(内側の生地):フリース素材が快適
裏地は、表地と違って体が直接ふれる生地であるため、汗を吸いやすく、肌触りも良い、暖かく感じられるフリース素材を使用しているモデルがおすすめです。
実際に内側に使われている生地と販売価格は比例していることが多く
- 2,000円未満=フリース素材ではない
- 5,000円程度=フリース素材を採用している
といった傾向にあります。
安価な寝袋は家族分揃えたい方にとっても魅力的ですが、冬用の寝袋としてはおすすめできず、寝心地も良いとは言えません。
さらに、汗をかきやすい方や子供にとってはベタベタと張り付いてしまうこともり、快適な睡眠を得るにはむずかしいと言えます。
ネットショッピングなどで裏地が分かりにくい場合は、
- 裏地に木綿が混毛されているか
- 「汗を吸収する」など明記されているか
を、チェックしてみましょう。
③耐久温度(快適温度)は「記載温度+5度」を目安に

ほとんどの寝袋には「耐久温度(快適温度)」が表示されています。
これはどのくらいの気温下での使用に向いているかを表していますが、実際には「表示温度+5度」を目安にして選ぶことで、寒さを感じにくく、快適な睡眠を得ることが可能になります。
寒冷地でのキャンプはもちろん、秋・冬用として寝袋を購入する場合は「記載温度+5度の寝袋を選ぶ」ということを忘れずにチェックしておきましょう。
④コンパクト収納なら「ダウン」がおすすめ

少しでも荷物をコンパクトにしたい方、収納時の大きさにこだわる方は、中綿にダウンを使用している「マミー型」がおすすめです。
「封筒型」の寝袋は、化学繊維を特殊加工して保温性を高めているものが多く、圧縮してコンパクトにすることは困難です。
一方、ダウン素材を使用しているマミー型であれば、中で羽毛が重なり、空気の層をいくつも作っている状態であるため、圧縮すればぐんとコンパクトに収納することができます。
デリケートな素材であるため、水濡れやカビの発生に注意して保管する必要がありますが、保温性・軽さ共にとても優秀。
重さは化織の約2分の1ほどであり、トレッキングなどで持ち歩く必要がある方は300~850g程度のモデルをおすすめします。
⑤衛生面が気になる方は洗える寝袋がおすすめ
衛生面が気になる方は、洗濯可能な寝袋がおすすめです。使用後の寝袋は寝汗や空気中の水分をたくさん吸収しているため、水分やなどが寝袋に付き、保湿力の低下やイヤな臭いの原因になることもあります。
「使用後は毎回洗ったほうがいいの?」と疑問に思いますが、実は中綿の劣化につながるため頻繁に洗うのはNG。一般的には30~50泊に一度洗うのが良いとされています。
使用後は陰干しをし、洗濯する際は「洗濯表示」をよく確認して洗濯しましょう。
寝袋の人気おすすめランキング5選
第5位 封筒型 コールマン フリースアドベンチャー C0 グリーンチェック
参考価格:amazon(8,800 円)
裏地はフリース素材のため汗を吸いやすく、肌触りも良い人気の寝袋です。中綿はポリエステルなのでダウンほどコンパクトに収納できないものの、同じ寝袋同士を連結させて 普段使うお布団に近い使い方もできるため、お子様と寄り添って寝ることができます。
0℃(+5℃が目安)までの気温に対応しているため、秋・冬のコテージ泊などに使いやすく、洗濯機で丸洗いすることも可能。とても使い勝手の良い一品です。
サイズ | 使用時:約75×190cm (連結時:約150×190cm) 収納時:約28×28×41cm |
重量 | 2.2kg×2枚 |
撥水加工 | – |
耐久温度 | 0℃ |
洗濯 | 可 |
第4位 マミー型 ホークギア 丸洗いできる寝袋
参考価格:amazon(5,990 円)
こちらはマイナス15℃(+5℃が目安)までの気温に対応しているため、真冬のキャンプや寒冷地でのテント泊におすすめです。シロクマの体毛と同じ高断熱繊維を使用しているため、温かく快適にお休みいただけます。
中綿にダウンを使用しているマミー型と比べると、やはり保温性・収納時の大きさなどは勝てないものの、お値段以上の保温力とファミリー世帯にも揃えやすい価格帯が人気の秘訣です。
サイズ | 使用時:約73×210cm 収納時:約40×22cm |
重量 | 約1.62kg |
撥水加工 | 有(簡易) |
耐久温度 | -15℃ |
洗濯 | 可 |
第3位 マミー型 コールマン シルバートン
参考価格:amazon( 10,470円 )
中綿は化学繊維を使用しているため、ダウンほどコンパクトに収納することはできませんが、マイナス17.8℃(+5℃が目安)までの気温に対応しているため真冬のキャンプや寒冷地でのテント泊におすすめの寝袋です。
コールマンによくみられる“収納時にコツがいる”点はあるものの、大手人気メーカーの寝袋だけあって品質の良さと保温力の高さ、コスパの良さはお墨付き。長く愛用することができる寝袋をお探しの方にピッタリな一品です。
サイズ | 使用時:約81.3×208.3cm 収納時:約43×32cm |
重量 | 約2.63kg |
撥水加工 | – |
耐久温度 | -17.8℃ |
洗濯 | 可 |
第2位 封筒型 Fisker ダウン 寝袋
参考価格:amazon( 7,480 円)
高品質なダウンをたっぷり1.8kgも封入したふかふかの寝袋です。マイナス25℃(+5℃が目安)までの気温に対応しているため、真冬のキャンプや寒冷地でのテント泊におすすめです。
洗濯可能+撥水加工有り+中綿にダウン使用。ハイスペックでありながらお手頃価格であるため、ファミリー世帯にも人気があります。
ダウンをたっぷり使用しているため収納後は少し大きめではあるものの、確実に温かく、より快適な睡眠を確保したい方におすすめの一品です。
サイズ | 使用時:約80×210cm 収納時:約25×45cm |
重量 | 約2.6kg |
撥水加工 | 有 |
耐久温度 | -25℃ |
洗濯 | 可 |
第1位 マミー型 イスカ 寝袋 デナリ 1100 ブリック
参考価格:amazon( 46,200円)
ゆったりサイズをベースに、高品質なダウンをたっぷり1.1kg封入した「保温性能最優先」の寝袋です。マイナス30℃(+5℃が目安)までの気温に対応しているため、真冬のキャンプや寒冷地でのテント泊にもおすすめ。
調節可能なショルダーウォーマーが首からの放熱を防ぐ「マフラー」の働きをします。マミー型にありがちな「狭さ」を感じにくく、確実に温かくより快適な睡眠を確保したい方におすすめの逸品です。
サイズ | 使用時:約84×208cm 収納時:約24×383cm |
重量 | 約1.9kg |
撥水加工 | – |
耐久温度 | -30℃ |
洗濯 | – |
まとめ:正しく選んで暖かい寝袋を手に入れよう
秋・冬用の寝袋の選び方は
- 形状
- 生地
- 耐久温度
- 収納時のサイズ
- 洗濯可能か否か
以上の点に注目することで、自分に合った寝袋を見つけることができるようになります。
また、冬場のキャンプには就寝時の服装の工夫、エアマットやホッカイロを使用するなどの寒さ対策は必要不可欠です。
「寒さ対策?」「何を用意したら良いの?」と疑問に思う方は下記サイトを参考にし、秋・冬ならではのキャンプを存分に楽しみましょう。
おすすめ⇒冬のキャンプの持ち物リスト(キャンプお役立ちコンテンツ集)