子供たちと安全に川遊び【必要な持ち物】は?

川遊びは、その日の用意一つで何倍にも楽しく遊べるアウトドアです。
しかし、ちょっとした油断や知識不足が事故につながりかねないため、基本的なポイントをおさえて安全・快適に楽しみましょう。
最後にスクリーンショットしやすい(見ながら用意ができる)【持ち物リスト】もありますよ。
そもそも、どこの川でも遊んでいいの?

「川遊び」というと、有名な川でなければ遊べないイメージがありますが、実はどこの川でもいつでも誰でも利用しても大丈夫です。
川の利用について河川法2条に、下記の通り記されています。
第二条 河川は、公共用物であつて、その保全、利用その他の管理は、前条の目的が達成されるように適正に行なわれなければならない。
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=339AC0000000167#B
「公共用物」つまり、みんなのものであると法律で決まっていることから、マナーを持って遊べばどこの川でも遊ぶことができます。
川遊びに必要な持ち物
①服装
昔は、乾きやすい半袖・短パンや水着でも川遊びを楽しんでいましたが、熱中症や日焼け、虫刺されなど気になることも増えてきました。
少しでも安心・安全・快適に川遊びを楽しむためには、下記の持ち物を用意しましょう。
【必須】ライフジャケット
まずは、ライフジャケットを用意しましょう。万が一の場合でも、ライフジャケットを着用しておくことで助かる確率はぐんと高くなります。
「浅瀬で遊ぶだけだから…」と思われる方もいますが、好奇心旺盛な子供たちの行動は読めないもの。
モノトーンなどのシンプルなモデルも販売されていますが、
選ぶならコレ!
- ホイッスル付き
- 股下を通す構造
- どこにいてもよく目立つ色
以上の項目が満たされているものがおすすめです。
また、今後船に乗って魚釣りする場合にも着用させたい方は、国土交通省認定モデルがおすすめです。(※国土交通省の承認がないモデルは船の上では利用できません)
サイズは、メーカーやモデルによって異なるため、よく確認しましょう。
※キャンプ場など、施設によってはレンタルできる場合もあるため、問い合わせてみてもいいですね。
ラッシュガード
前述のように、川遊びは半袖・短パンでも遊ぶことができますが、速乾性の高いラッシュガードなら川から上がってそのまま陸で活動したり、バーベキューをしたりとフットワークよく遊ぶことができます。
虫刺され防止はもちろん、日焼け防止にも効果的です。黒か紺色であれば学校でも着用できることもあるため、確認してみましょう。
また、ファスナータイプのラッシュガードなら濡れたままでも着脱しやすいため、とても便利です。
スイムキャップ
日当たりの良い川で遊ぶ場合は、スイムキャップをかぶっておくことで髪が乾きにくくなり、熱中症予防にも役立ちます。
遊びに夢中になると、日光に当たりすぎていることに気づかないことあるため、着用することをおすすめします。
ゴーグル
川の中にはイワナやアユ、虫など、たくさんの生き物が住んでいます。せっかくなのでスイムゴーグルを付けて川の中の生き物を観察してみましょう。
生き物が好きな子には、子供用シュノーケルもおすすめです。
ウォーターシューズ
川底には石や岩がゴロゴロしているため、素足で遊ぶのはおすすめできません。また、ビーチサンダルは滑りやすく、脱げやすいため川遊びには不向きです。
履きなれた運動靴でもかまいませんが、思い切り遊びたい方は
- 水はけが良い
- 靴底に滑りにくい加工が施されている
と、川遊びに最適な「ウォーターシューズ」を検討してみましょう。
着替え
タオルや子供の着替えなどは、比較的簡単に思いつきますが、あとは…と考えると意外にも現地で困ってしまうことが多いもの。
着替えは下記のリストを参考に用意しましょう。
- 替えの靴
- 巻タオルまたはバスタオル
- 子供の着替え(下着・靴下含む)
- ビニール袋(濡れた衣服を入れるため)
- 羽織物(帰宅時に気温が下がっていることも考えられるため)
- 大人の着替え(一緒に遊んでいるうちに大人もびしょ濡れになることもあります)
②おもちゃ
浮き輪
一般的なドーナツ型の浮き輪はもちろん、小さな子供には両腕につけるタイプの浮き輪が人気です。もちろん、付けている間も子供から目を離さないようにしましょう。
虫取り網・プラスチック飼育ケース
水中の魚や虫を捕まえるには、まるい形ではなく、一辺が平らになっている「渓流タモ」がおすすめです。
川底にピッタリくっつけて使えるため、生き物を逃しません。
プラスチックの飼育ケースは、つかまえた生き物を入れてるだけでなく、空っぽのまま水に半分ほど沈めてみると水中の様子がよく見えて観察しやすくなります。
水鉄砲
近年人気を集めている「リュック型 水鉄砲」は、給水の手間を省けるためたくさん遊べることが魅力です。
ポンプの量やデザイン、キャラクターなど、他にもたくさんの種類があるため、お気に入りのものを探してみましょう。
③その他
水中カメラ
その名のとおり、水中カメラなら水の中の子供たちの様子や水中の生物まで、アイデア次第で特別な写真を撮ることができます。
汚れてもサッと洗うことができるため、さまざまなアウトドアシーンで役に立つこと間違いなしです。
簡易テント
河原は日陰がないことも多いため(小さな子がいる場合は特に)休憩用に簡易テントがあると便利です。
選ぶならコレ!
- 背が高い
- 開閉できる小窓がある
- 直射日光遮断率:90%以上
- フルフルクローズ(全閉)できる
以上のポイントをおさえることで、風通し良く、着替えにも便利な空間を確保できます。
日焼け止め
日焼け止めは、顔だけでなく、手や足、背中などにもしっかり塗りましょう。ウォータープルーフタイプも人気があります。
虫除けスプレー・かゆみ止め
自然の中で遊ぶときには、虫除け対策は欠かせません。アブやブヨに刺されると後が大変なので、体質に合った虫除けスプレーと、かゆみ止めを忘れないようにしましょう。
【必須】応急処置セット
川の近くには医療機関やドラッグストアなどがないことが多いため、応急処置セットを用意しましょう。
消毒液・ばんそうこう・ガーゼ・テープ・はさみ・ピンセット・痛み止めの薬などがあるとベストです。
救命ロープ
万が一、子供が流されてしまったときに備えて、浮き輪などをくくりつけて投げる「救助用ロープ」を用意しましょう。(ロープは水に浮きやすい素材が適しています。)
また、2L(×2本)のペットボトルに少し水を入れて投げることで遠くまで投げやすくなり、さらに両脇の下に1本ずつ挟むことで水中でもバランス良く浮くことができ、救助しやすくなります。
健康保険証・母子手帳
十分に気をつけていても、ケガをしたり体調を崩すことはあります。最寄りの医療機関にすぐにかかれるよう、健康保険証と母子手帳を持っていきましょう
ただし、乳幼児医療受給者証は違う都道府県では使えません。(医療機関の窓口で、一旦、健康保険のみで自己負担分の医療費を支払い、その領収書を元に後日お住まいの自治体で払い戻し申請をすることになります。)
詳しくは、お住まいの自治体にお問い合わせください。
飲料水
熱中症を防ぐため、こまめな水分補給は大切です。
麦茶やスポーツドリンク、ジュースなどのペットボトルを浅瀬にひたしておくと、よく冷えるためおすすめです。
「非日常感」によって子供はよろこび、より一層おいしく感じられます。
用途色々な「水」
切り傷・すり傷を負ってしまったときは、川の水では細菌が繁殖する恐れがあるため、患部をきれいに洗える「水」が便利です。
帰る前にサッと手足を洗い流したり、さまざまな用途にも使えるため(2Lのペットボトルなら)1人あたり1本 準備しましょう。
まとめ:必要な持ち物を用意して思い切り楽しもう!
川遊びに必要なものを下記にまとめました。
【服装】
・水泳帽
・ゴーグル
・ラッシュガード
・ライフジャケット
・ウォーターシューズ
【着替え】
・下着
・くつ下
・羽織もの
・ビニール袋
・子供の着替え
・大人の着替え
・タオル/ラップタオル
【おもちゃ】
・浮き輪
・水鉄砲
・虫取り網
・プラスチック飼育ケース
【その他】
・水
・飲料水
・救命ロープ
・水中カメラ
・簡易テント
・日焼け止め
・かゆみ止め
・虫よけスプレー
・応急処置セット
・母子手帳/健康保険証
お出かけの準備は大変ですが、用意一つでグンと楽しく思い出に残る一日になります。
持ち物リストを参考に、子供たちと安全・快適に川遊びを楽しんでくださいね。