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すっぴんで過ごした日もクレンジングをしたほうが良い?

よく「すっぴんで過ごした日も、クレンジングをした方が良いですか?」という質問をいただきますが、答えは「YES!!!」です。
すっぴんで過ごした日、日焼け止めだけを塗った日でも、お肌には目には見えないさまざまな油汚れがついている可能性があります。
クレンジングはメイクを落とす役割だけでなく、この「顔に付いたさまざまな油汚れ」を落とす最適なアイテムです。
今回は、
- クレンジングの大切さ
- すっぴんでもクレンジングをした方がいい4つの理由
- 正しいクレンジングの方法&NGな行為
- すっぴんで過ごした日におすすめのクレンジング
を、紹介しましょう。
クレンジングの大切さ

先述のとおり、クレンジングにはメイクだけでなく、さまざまな油汚れも落とす働きがあります。
この「油汚れ」は、水洗いや洗顔だけでは落としきれず、残った汚れは皮脂と混ざって雑菌の温床になってしまうことも。
本来肌は外部の刺激から守る「バリア機能」や「潤う力」も備えていますが、汚れがきれいに落ちていなければ本来の力を発揮することはできません。
すっぴんでもクレンジングは必要

実は、すっぴんで過ごした肌は汚れていないように見えても、目には見えない「さまざまな汚れ」が付着しています。
「すっぴんなのに?外出しなくても?」と不思議に思えますが、実際には
例えば…
・皮脂
・髪についた整髪料
・外出した日は排気ガスが…
・料理をした日は油ハネが…
・保湿クリームや日焼け止めにも油分が含まれています
上のような汚れ・油汚れは洗顔料だけでは十分に落とせず、肌に残った油分は酸化し、肌トラブル(肌荒れ・シミ・くすみなど)を引き起こす原因になってしまいます。
すっぴんの日にクレンジングを使うと良い理由4つ

ここまでは、さまざまな汚れを落とすクレンジングの力についてお話しました。
ここからは「すっぴんの日にクレンジングを使うと良い理由4つ」を具体的に解説していきます。
①油汚れを落とすことができる
1つ目の理由は「油汚れを落とすことができる」ということです。
- 古い角質・汗・ホコリなどの「水性の汚れ」は洗顔料
- メイク・排気ガス・日焼け止めなどに含まれる「油性の汚れ」はクレンジング
で落とす必要があります。
肌に残った油汚れは酸化する可能性があるため、すっぴんで過ごした日もクレンジングを使ってしっかりオフしましょう。
②毛穴ケアが期待できる
2つ目は「毛穴ケアが期待できる」ということです。
鼻の頭や小鼻の毛穴が目立つ原因は、皮脂や汚れ・古い角質が混ざって「角栓」になっていることが挙げられます。
メイク汚れや環境からの汚れなど「要らない油分」をしっかり落とすことで、肌のコンディションが整い、毛穴が目立ちにくくなります。
③シミの予防になる
3つ目は「シミの予防になる」ということです。
日焼けに気をつけている、美白化粧品を使っているのにシミが気になる方は、油汚れを落とせていないことが考えられます。
肌に残った油汚れは、酸化して肌ダメージとなり、その炎症から肌を守ろうと「メラニン色素」が生成されます。
また、ダメージの積み重ねが肌のターンオーバーを乱す原因となり、生成されたメラニン色素の排出を遅らせてしまいます(シミが発生しやすくなる)。
このことから、毎日きちんとクレンジングで油汚れを落とすことは「シミを予防する近道になる」といえます。
④肌のトーンが明るくなる
4つ目は「肌のトーンが明るくなる」です。
肌がくすんで見える原因は、
・血行不良
・メラニン色素の沈着
・落としきれなかった汚れの蓄積
などによる肌トラブルが考えられます。
それぞれ対処法は異なりますが、毎日のクレンジングも改善方法の一つとして含まれています。
すっぴんだからといってクレンジングをしなければ、油汚れが蓄積されてしまうため、油汚れを落として角栓や角質のない明るい透明感のある素肌を目指しましょう。
適切な方法でクレンジングしましょう

ここまではクレンジングの利点について紹介しましたが、使用方法を間違えると炎症を起こしたり、くすみやシミなどの原因になることもあります。
正しいクレンジング方法・NGな行為を知り、「すっぴんDay」をもっと有意義な日にしましょう。
正しいクレンジング方法
クレンジングで大切なことは、肌に負担をかけずに油性汚れを落とすことです。
基本的な使用方法は、どのメーカーも大きなちがいはないため、基本ルールを覚えて、正しいクレンジングを心がけましょう。
- ポイントメイクは専用リムーバーを使い、先にオフしましょう。
- クレンジング液は濡れた手では効果が落ちるものもあるため、乾いた清潔な手に取りましょう。
- 皮脂が多い「額・鼻⇒あご・頬⇒目・口元」の順に洗いましょう。目・口元は敏感な部分なので、指の腹を使って円を描くようになじませます。
- 30~32度くらいのぬるま湯でしっかりすすぎましょう。
また、バームタイプやクリームタイプのクレンジングであれば、マッサージ効果が得られて血行促進にもつながります。
・スクワレン
・ヒアルロン酸
などの保湿成分が含まれているクレンジングなら乾燥を防ぐこともできるため、自分の肌タイプにあったクレンジングを探してみましょう。
\「保湿成分」がよく分からない方にも♪/
クレンジングのNGな行為
クレンジングを使う際のNGな行為について紹介します。
①使用量を惜しまない
クレンジングの量が少ないと、汚れが落ちなかったり摩擦が生じて肌トラブルを引き起こす原因にもなりえます。
高価なクレンジングほど少しずつ使いたくなりますが、使用量は惜しまずに、パッケージなどに記載している適量を使用するよう心がけましょう。
②こすらない
汚れをしっかり落としたい気持ちから「ゴシゴシ」とこすってしまう方がいますが、摩擦は肌にとって大きな負担になります。
指の腹を使ってクレンジング剤と汚れをなじませるだけで十分です。
③熱いお湯で洗い流さない
熱いお湯は肌の乾燥を招いてしまうため、ぬるま湯(30~32度くらいがベスト)を手でかけるようにして洗い流しましょう。
④時間をかけすぎない
たっぷり時間をかけて洗う方が汚れが落ちそうなイメージですが、時間をかけすぎると肌に負担をかけてしまいます。
クレンジング剤を肌につけている時間は、30~40秒を目安にしましょう。
すっぴんの肌に適したクレンジングの選び方

クレンジング剤はさまざまな種類&メーカーから販売されていますが、洗浄力の強さは
ミルク < クリーム < ジェル < オイル
以上の順を目安にしましょう。
洗浄力が強いほど肌への負担は大きいため、しっかりメイクをした日はオイルやジェルを、すっぴんで過ごした日は穏やかな洗浄力のものを使うようにしましょう。
メイクのあり・なしで使用するクレンジングを選べるように、あらかじめすっぴん用のクレンジングを用意しておくと安心です。
洗浄力が穏やかなクレンジングを選びましょう
すっぴんで過ごした日に使いたいクレンジングは、
- ミルクタイプ
- クリームタイプ
- ウォータータイプ
など、洗浄力が穏やかなタイプがおすすめです。
ミルクタイプ

洗浄力がマイルドなため、ウォータープルーフの日焼け止めを落とすにはおすすめしませんが、肌に負担が少なく、乾燥や肌荒れが気になる方にも使いやすいことが特徴です。
クリームタイプ

ほどよい洗浄力と保湿力の高さを兼ね備えた、乾燥肌や敏感肌の方にも使いやすいタイプです。すっぴんで過ごした日はもちろん、ナチュラルメイクの方にもおすすめです。
ウォータータイプ
比較的あたらしいクレンジング剤で、従来のクレンジングとは違い、コットンにたっぷりと含ませて拭き取ることで汚れを落とすタイプです。
こすりすぎは摩擦で肌に負担がかかる恐れがありますが、正しく使えば肌にも優しく、洗浄力も高いことが魅力です。
日焼け止めに要注意
SPF値やPA値の高い日焼け止めを使う方は、専用のクレンジング剤やメイク落とし用のクレンジング剤で落とすようにしましょう。
日焼け止めの中には「紫外線吸収剤」や「オイル」が含まれており、肌に残ってしまうとアレルギーなどの皮膚障害のリスク・油分が酸化してニキビや肌荒れの原因を引き起こすことがあります。
日常的に日焼け止めを使う方は、石けんで落とせる日焼け止めもおすすめです。
あまりクレンジング剤を使わないほうが良い人とは?
ここまでクレンジングの大切さをお伝えしましたが、
- 敏感肌の方
- すでに肌が炎症を起こしている方
以上の方は肌のバリア機能が低下している可能性が高いため、クレンジングを多様せず、日焼け止めを使った日・メイクをした日だけに限定するなどしましょう。
また、クレンジング剤は商品・メーカーによって肌に合うもの、合わないものがあります。
使っていて肌の調子が悪くなった場合は、早めに使用を中止し、皮膚科の診察を受けるよう心がけてください。
まとめ
正しく使うことで、たくさんのメリットが得られるすっぴんの日のクレンジング。
筆者も、以前は洗顔のみで過ごしていましたが、クレンジングをするようになってからは毛穴の汚れや肌のくすみに変化を感じるようになりました。
- クレンジングはメイクを落とすだけではない
- すっぴんの日も油汚れが付着することがある
- 油性汚れが残るとシミや炎症の原因にもなる
- すっぴんの日は洗浄力が穏やかなクレンジング剤を使う
- 使っている日焼け止めの種類に注意してクレンジングを選ぶ
以上を踏まえて、すっぴんで過ごした日もクレンジングでさらにワンランク上の美肌を目指してみましょう。